人気ブログランキング | 話題のタグを見る
Top
ウォークマンとiPod nano比較
2010年 07月 27日 *
年を取ると時代の流れについていくのが大変になる。
新しいことを覚えようとする気力がなかなか起きない。
なのにiPod nanoを買ってしまった。
今までのSONYのウォークマンでもよかったんだけど(7年ほど前に購入)、最近になってある不具合があることがわかったのだ。
不具合とは、再生速度が微妙に速いというものだ。
その速度のずれは一定の割合で発生する。
たとえば1分間で1秒ずれるとすると、2分間の再生で2秒ずれる。
つまり曲が長ければ長いほど曲の終了時点で沢山ずれる。
普通に聞く分にはわからない、というか自分も7年使用していて気づかなかったのだが、音を録音してミックスする段階になってどうしてもタイミングが合わなくて、原因を突き詰めていくとウォークマンの再生速度が原曲より速くなっていることがわかった。
(原因がウォークマンにあることに気づくまでかなり時間がかかった)
製品の個体ごとに違うのかもしれないが、自分のウォークマンの場合は「SoundEngine Free」で原曲の再生速度を0.99568倍したものを作成し、それをウォークマンに転送すればだいたい原曲と合った。(その係数を求めるまでにもそれなりに時間がかかった)
でも結局そこまでの手間をかけるなら、ウォークマンの使用を止めようかと。

それで、どのmp3プレーヤーを買うかでまた悩むことになった。
さすがに今のウォークマンは再生速度の問題は解決されているだろうけど、確証はない。
そもそも曲の再生時間がミリ秒単位で違ったところで普通に聞く分にはわからないから、大きな問題とはなりにくく、ネットの情報にも限界がある。

最近のSONYとAppleの機能面を比較すると、音楽が聞ける、動画が見られる、などの点は同じ。
iPod nanoは歩数計やゲームなどのおまけ機能がついている点で多少アドバンテージがある。
また決定的なのがiPod nano には動画撮影機能があり、ウォークマンにはない点だ。

ただしiPodの場合は音楽転送ソフトiTunesを必須とするところには抵抗がある。
ウィンドウズ上でドラッグ&ドロップした方が楽だし、iTunesの操作方法をネットで検索するのは面倒。
…とそんなことを考えてはみたが、ソフトの操作なら慣れれば何とかなると思い、勢いで購入した。

iPodのパッケージはとても小さく、簡易的な説明冊子が付いてくるだけだった。
やはり自分みたいな機械に弱い人間向けではないなと、その時から嫌な予感がした。
iTunesを使ってみても、やはり使い方がよくわからない。
まあそれはいいとしても、PCを買い換えたりした時に以前のデータの扱いがどうなるかが気になる。
iTunesにはPCとiPodを「同期」する機能がある。
同期はあくまで同期であって、通常の「転送」とは考え方が異なる。
例えばPCが壊れてしまい、ハードディスクが空の状態になってしまったら、その状態でiPodと同期するとiPodの中身も空になってしまう。(泣きっ面に蜂状態)
SONYのSonicStageならいとも簡単にできた単なる「転送」がiPodではできない。

先日も書いたが、PCのハードディスクが壊れたら、当然今までアップルストアで購入した曲も全て買いなおさなければならない。
AppleはHDDは故障しないものであり、永遠にデータを保持し続けると思っているのだろうか。
いや、決してそんなはずはない。
Appleはハードディスク故障などのトラブルに関しては「切り捨てる」という判断を下しているのだ。
その考えに賛同できない人は、iPodを購入するは控えるべきだと思う。

あと気になったのは曲のトラック名を自動取得できない所。
CDをインポートする際は取得してくれるのだが、例えば既に取得してHDDに保存済みのWAVファイルやMP3ファイルからはデータを取得できない。
SonicStageなら取得できたのに。
いちいち手で入力しなければいけないのは面倒。どうしようか。

あと初めての人はエンコードの部分でつまづくと思う。
何もしないでいるとWAVファイルでもそのままiPodに同期してしまい、容量を圧迫することになる。
そこで圧縮ファイルを作ることになるのだが、デフォルトの保存先はマイミュージックフォルダにある。

またSonicStageでは曲をアーティスト別、アルバム別に参照できた。
なかでもグループ別がウィンドウズのフォルダの概念に近く、フォルダ別表示にしておけば聞きたい曲はすぐ辿れた。
ちょっと聞いてみようかなという曲はいちいちアーティスト別に検索するのではなく、フォルダごとにまとめておいた方が探しやすい。
iTunesではプレイリストというものがあり、これがSonicStageでいうグループの概念に近い。
ただSonicStageのように単にアルバムを転送するだけでは特別にプレイリストを作らない限りプレイリストからの参照はできない。
結果としてアルバム別とプレイリスト別を併用することになる。
(この辺は実際使ってみないと説明が難しいが、SONYのように何も指示しなくても転送さえすれば自動でグループが作成される方が楽)

操作面では音量の変更ボタンは存在せず、表面を指でなぞることで本体のセンサーが反応し、音量を変更できる。
逆に言えば、本体に触れただけで液晶が点灯したり音量が変わるのでホールドスイッチが必須かもしれない。
これも操作のたびにいちいち切り替えるのが面倒な気がするが。

最後に音質について。
iPodは音質が悪いという評判がどの掲示板にも書いてあったりするが、その原因の大半は付属のイヤフォンに起因すると思う。
実際にApple純正の付属イヤフォンを使ってみたが、100円ショップのイヤフォンのような音しか聞こえなかった。
というわけで、iPodの購入は付属のイヤフォンを捨てる覚悟が必要。
普通に市販されているイヤフォンで聞けば、音質は悪くないことがわかる。
ただあくまで携帯プレーヤーとしての音質は満たしているというレベルであり、イコライザを使用しても音質が向上するわけではない。
音にすごいこだわりのある人は自分の好きなメーカーの製品を買った方がいいと思う。
<< 悲しいお知らせ ページトップ 仕事 >>
The Original by Sun&Moon