①ヘッドフォン
②オーディオインターフェース・DAC
③再生ソフトウェア
①>②>③の順で音質へ与える影響が大きい。
よって音質を向上させたいと考えた場合に、まず最初にヘッドフォン選びから始めるのは、おそらく正しい。
まともに鳴るヘッドフォンが無ければ、いくら再生ソフトウェアをいいものにしたところで、違いがほとんど分からない。
良さそうなヘッドフォンを見つけたら、②のDACによる音質の違いがよくわかるようになるし、良いDACに出会えたら、良い再生ソフトウェアを探せばいいと思う。
以前、PC内のオーディオファイルはデジタルデータだから出力データに大きな違いはないと書いた。
しかし、再生ソフトウェアによって音質がかなり違ってくるのはあまり知られていない事実かもしれない。
一般的な解釈としては、WindowsMediaPlayerだろうとiTunesだろうとSonicStageだろうと、音質に大きな違いがないと思われている。
ところが品質のいいDACで聞けば聞くほど、再生ソフトウェアの違いが顕著に表れる。
自分の今のおすすめとしては、
①大型電気店で試聴して選ぶ
②デジタル出力が可能なASIO対応オーディオインターフェース&SRC2496(DACとして使用)
③AIMP3
の組み合わせ。
AIMP3は現時点であまり有名ではないかもしれないが、マイナー感がまた好感が持てる。
そういえば石田衣良氏が「最近の若者は無料でないとすぐ諦める」みたいなことを言っているらしい。
この人の言っていることは少し理解できない。
有料だろうと無料だろうとサービスや製品を選択するのは、その人の自由である。
それを強制的に有料の本やサービスを買わせようとするのは、経済の根本をを歪めてしまう行為である。
それに無料だからダメと決め付けるのはあまりに短絡的ではないのか。
例えばボランティアに代表されるような無償の行為を見て、この人は何を思うのだろう。
ネットの世界でいえば、有料ソフトウェアよりもフリーソフトの方が高機能だったりする例が当たり前のようにある。
今回のオーディオを例にしても面白い。
Rolandや音響機器メーカーが発売する5万円前後の製品より、3万円以下の製品の方が音がいいのだから。
AppleやSONYやYAMAHAが配布している音楽再生ソフトよりも、無名のフリーソフトの方が音がいいのだから。
それでも価格が高い方をすすめるのなら、メーカーからお金を貰って記事を書かなければならない等、何らかの事情がある為だろう。
ただ無知な人間を騙し、何の価値もない物に対して金を払わせる行為は、オレオレ詐欺やパーティ券を売りつけるチンピラと何ら変わらない。
それなのに、ペニオクの記事を掲載した芸人のように、詐欺の片棒を担いでおきながら、自分には責任が無いような顔を平気でしているのだ。