ただ後半は「ヒッグス粒子がないと全ての物は存在できなくなる」といった問題提起のあと、CERNの「ヒッグス粒子を観測したと思われます!」
という壇上の発表を受け、辺り一面がお祭りワショイなムードに包まれ、最後に「まだ俺たちの戦いはこれからだ!(重力の問題が残ってるから)」的な終わり方には少しご都合主義を垣間見た気がした。
そもそも空間にはヒッグス粒子が無数に埋め尽くされていなければ、全ての物質は存在できないと言っているのに、その生成確率が異様に低いのはなぜなのだろう。
(10兆回に1回の生成確率って一体…)
ウィキペディアの「ヒッグス粒子」の項目に記載されている、下記の一文が印象的だ。
もしヒッグス粒子の存在が否定された場合は、標準理論(および宇宙論)は大幅な改訂を迫られることになる。
つまり、番組の内容が全面的に覆される可能性もまだ残っているということだ。
構成はプロジェクトXみたく様々な登場人物が偉業を達成して上手くまとまっているように見えるけど、BGMで誤魔化されてしまったような気がしなくもない。