Top
SRC2496とAT-HA26Dの比較
2014年 06月 29日 *
SRC2496(AK4393)の音は解像度が高い。
音の傾向としてはクリアでかつ直接鼓膜に響いてくる感じ。
今まで聞こえなかった音が聞こえるといった発見もできる。
ただ情報量が多いのはいいのだが、ずっと聴いていると疲れてくるという問題が出てくる。
これは矯正視力を高く合わせると目が疲れてしまうのと同じで、短時間ならいいが、長時間のリスニングには不向きといえるかもしれない。

その解決策として、イコライザで音質を調整することを思いついた。
これにより、音の解像度が若干損なわれるが、AK4393なら丁度聴きやすくなるのではないかと考えた。
もちろん本来イコライザはこのような解像度を下げる目的で使用されるものではなのだろうが、まあこの際仕方ない。

こうしてAK4393の音質調整をしていると、徐々にSRC2496の挙動が怪しくなっていった。
デジタル信号が本体と同期せず、音が途切れ途切れになるという症状。
ネットで調べてみると、同じ症状で壊れたという報告が複数見られたので、どうやらこれはSRC2496の宿命らしい。
結局、SRC2496の寿命はそれ程長くなく、2年程度の短命に終わった。

という訳で、新しいDACを購入することにした。
オーディオテクニカのAT-HA26Dという、比較的CPの高そうな機種なんだけど。
購入する前は、DACに旭化成のAK4396を採用しているので、SRC2496と同系統の音が出るものと思っていた。

実際聴いてみると、音の傾向はかなり違っていた。
SRC2496(AK4393)が乾いた音とするなら、AT-HA26D(AK4396)は湿った音。
SRC2496(AK4393)が高音寄りなのに対し、AT-HA26D(AK4396)は低音寄り。
AT-HA26D(AK4396)はどちらかといえば、ローランドのオーディオインターフェースに採用されたAK4385やAK4620の系統に近い。

低音が目立つのは、何もAK4396だけの話だけではなく、ここ数年で発売される音響機器全般で感じることである。
業界にそうした流行りでもあるのだろうか。
自分は低音を強調した音があまり好きではないのだが、これはイコライザ等で各自調整すればいいのでそこまで問題視してはいない。

ただ自分は正直ローランドのオーディオインターフェースに搭載されているAK4385の音が好きではない。
音に膜が張ったというか、こもったようで、音が鳴ったような感じがしないからだ。
しかし解像度で言えば、AK4385よりもAT-HA26D(AK4396)の方が高い。
そう考えると、AK4396はAK4393とAK4385の中間のバランスが取れた音と言えるかもしれない。
良く言えば両者のいい部分を合わせ持った音であり、悪く言えば中途半端な音。

歓迎すべきなのは、この音ならSRC2496(AK4393)のような聴き疲れする心配も要らないだろうということだ。
また音にAK4393程のクリアさはないといっても、曲によってはその方が高級感が出たり、上品に聴こえることがある。
この感じは、何でも音を丸裸にしてしまうAK4393にはおそらく出せないだろう。
まあ何にしたって、時と場合によってオブラートに包んだ方がいい事もある。
もっとも、その高級感を出す為には、曲自体もそれなりの音質でなければならない。
邦楽メインという聴き方だとやはりAK4393の方が解像度が高い分、アドバンテージがあるかもしれない。
ただちゃんと完成した状態で世に送り出された曲を聴く限りにおいては、AT-HA26Dで聴くという選択は十分アリだろう。

また、もしSRC2496とAT-HA26Dのどちらを買うべきかと聞かれたら、いつ壊れるか分からない前者よりも、それなりに耐久性があり販売ルートも確立している後者の方が人に勧めやすい。
もちろん解像度を何よりも重視する人にはSRC2496を勧めるが。
[PR]
by nochoice1 | 2014-06-29 22:13 | Comments(0) *
<< AT-HA26D インプレッシ... ページトップ 挫折 >>
The Original by Sun&Moon