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AT-HA26D 音質調整
2014年 07月 03日 *
結局、AK4396の音はいいのか、それとも悪いのか。
AT-HA26Dは買いなのか、そうではないのか。

今回、AT-HA26Dの音をイコライザで調整してみたところ、SRC2496のバランスにかなり近づけることができたので、それについて書きたい。
少なくとも言えるのは、AK4396はAK439x系だけあって、ポテンシャルは高いという事実。
ただしデフォルト状態でそれを実感できる人がどれだけいるかは未知数である。

AT-HA26Dの音質調整について書く前に、最近のUSB-DAC事情について思うことを書きたい。
USB-DACはその名の通り、PCと接続して音楽を聴くことを目的として販売されているオーディオ機器である。
しかしSONYのPHA-1を見てもわかる通り、全てがASIO再生に対応している訳ではないようだ。

「WindowsMediaPlayerで音質が劣化する」という記事からもわかるように、いくら高価なUSB-DACを繋げたところで、Directsound再生では本来の音で再生できない。
ここで一つの指標となるのが、ビットパーフェクト再生できているか、というものである。
私たちは、しばしばOSや音楽再生ソフトによって音質が左右されるといった記事を目にすることがある。
しかし、そこで議論されている「音質」の良し悪しを決める要素は、結局ビットパーフェクトで再生出来ているかどうかに帰着するのではないだろうか。
そういう意味では、Windows環境でビットパーフェクトを実現するにはASIOまたはWASAPI排他での再生が必須であり、それが出来ないUSB-DACに製品価値はあるのだろうか。
そういう訳で、PHA-1はWolfsonのDACを積んでいて値段もこなれてきた感はあるが、どうしても買う気になれなかった。
後継機種のPHA-2はASIO対応が謳われているものの、DACが変更となっていることもあり、やはり高いお金を出して冒険する気にはなれなかった。
一方、AT-HA26DにはUSBが付いていない訳だが、USB接続によるノイズ混入リスクを受け入れるより、デジタルで接続するだけの独立した機器の方が安心できるメリットがあった。

話を戻そう。
今回、AT-HA26Dの音をイコライザで調整してみたところ、かなりの改善を実感することができた。
イコライザ機能はAIMP3にも用意されているが、動画やテレビ番組を見る時はAIMP3を通らないのでPCで鳴る全ての音にイコライザをかけるには、別途オーディオインターフェースが必要となる。
つまり、音楽だけを聴くなら再生ソフトで音質調整できるが、他の音も調整した音で聴きたい場合は機器の追加が必要となる。

これは一つの接続例だが、
AudioIF1→AudioIF2→AT-HA26D→ヘッドフォン
という形で接続する。

音質変化を考慮し、AudioIFはビットパーフェクト再生可能な機器を選択することが前提。
ここでAudioIF1の役割は、PCで鳴る全ての音声をデジタル出力するところにある。
この信号をAudioIF2が受信し、PC上でDAWを起動し、イコライザで調整をかけ、その信号をAT-HA26Dに送る。

音楽をASIO再生するのはもちろん、テレビ番組やアニメを視聴する場合も、DirectsoundではなくWASAPIを使用する。
再生ソフトもそれに対応したものを選ぶ。

調整にはかつてSONARのエントリーモデルに付属していた「Sonitus:Equalizer」を使用した。
SONARは以前、ビットパーフェクト録音に失敗した経緯があるが、どうもディザリングがデフォルトで有効になっていたのが原因だったのではないかと最近気づいた。
この設定を「None」に変更することでビットパーフェクト出力は可能になると思われる。

そういえばまた話が逸れてしまうが、ミニコンポなどによく音質を調整する機能があるが、あれは一体何のために存在するのだろう。
スピーカーとセットで販売するのであれば、最初から最良の音質で出せよと思ってしまう。
しかもJAZZやROCKといったジャンルによって様々な種類の音質が用意されているのも疑問だ。
良い音質で再生できるセッティングであれば、どのようなジャンルであっても良い音質で再生できるのではないだろうか。

そういう考えもあり、今回の調整も音楽用とかアニメ用とかで区別して複数のセッティングを作るつもりはない。
いい設定であれば、どのようなコンテンツでも良い音質で再生できるものと考えるからだ。

で暫定的に保存したのが以下の設定となる。

b0041624_19494388.jpg


設定した経緯は次のようなものである。
まずAT-HA26Dの音は低音が出ていたのでそれを削るために60Hz付近の音を下げた。
しかしこうすると今度は高音がうるさく感じるようになる。

なぜこのような現象が起こるのか、これは例え話だが、トイレに置かれた芳香剤のようなものだ。
トイレに芳香剤を置いたからといって、実はトイレの臭いが消えた訳ではない。
普段は芳香剤の臭いがきつくて目立たなくなっているだけである。
これと同じ理屈で、高音はもともと沢山出ていた。
しかし、低音の存在でかき消されていただけ。

なので今後は出すぎていた高音を削る。
削り方は60Hzの時のように「V」の字に削るのではなく、「L」の字型に削った。

まあやったことはシンプルで、60Hz付近と8KHz以降の音を削っただけだ。

8KHz以降の音を削るのも必須で、これをやらないと高音の音が強調されてしまったり、中音域の音が目立たなくなる状態となる。
しかし削りすぎると今度は音の持つ全体的な質が変化してしまうので、ほどよいポイントにとどめておく。

以上のような経緯で暫定版が出来上がった。
今後微調整は出てくるだろうが、全体的な方針は変わらないだろう。

ぶっちゃけ、音はSRC2496よりもいいです。
特に高音域がよりクリアで澄んだ音になった。
でもAT-HA26Dはデフォルトでいい音を出す訳ではないので、万民にはオススメできない。
ただしDACに関してはAK4396はAK4393よりも進化していると言えるだろう。
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by nochoice1 | 2014-07-03 19:50 | Comments(0) *
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