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電車のこと
2014年 10月 18日 *
朝、千葉駅のホームに見慣れない車両が停まっていた。
行き先には、「臨時快速 河口湖」と表示されている。
車両の中を見てみると乗客は少なかった。
知名度が低い列車なのかもしれない。
でも千葉から河口湖まで乗り換えなしで行くのはすごい。
他の客も珍しいと思ったのか、通りすがりのおばあさんが「○○駅は止まりますか?」と駅員に尋ねていた。
駅員は「臨時列車なのでわからないですね~。もし間違えてたら途中で降りてください」
と案内していた。
そんな説明があるのかと思ったが、要するに「俺に聞くなボケ」という言葉を丁寧に直すとそうなるのだろう。

ネットで調べてみると、この列車は新宿駅を経由して河口湖に行くらしい。
自分はあまり利用しそうにないので、他の路線のことを考えてみた。
京葉線とりんかい線はいつ直通運転を始めるのかについて。
ネットで調べてみるとりんかい線の運賃を徴収する方法がないので実現できないということが書かれていた。
確かにりんかい線直通に乗ると、JRの改札から入場してJRの改札から出るだけで、途中の改札は通過しないので、これではりんかい線の運賃を徴収できない。
世の中には電車に詳しい人はいっぱいいるのだろうけど、解決策が提示されていないということは、おそらく現実的な方法は存在しないのだろう。

JRの改札を入って他の路線を使い、かつ途中の改札を通らずにJRの改札を出るパターンは他にもあり、東西線が有名である。
昔はそれほど問題にはならなかったかもしれないが、現在はICカードが普及しているため、懸念事項が発生する。
これまでの定期券や切符のスタイルは、事前に利用者自身が経路を選択し、それに対する運賃を支払うという特徴があった。
しかしICカードは基本的に改札を通過した履歴で運賃が発生し、利用者による経路選択はできない。
ここで問題となるのが、JR三鷹駅からJR津田沼駅まで途中の改札を通ることなく乗車した場合、否応なしにJRの運賃を徴収していいのかという事である。
利用者は東西線を経由して津田沼まで行ったのかもしれない。
にもかかわらず、割高となるJRの運賃を勝手に徴収していいのだろうか。

大きな問題となってもおかしくないはずなのに、あまり話題にはなっていない。
ここでポイントとなるのが、東西線を経由した場合、明らかにJRよりも乗車時間を要してしまうという点。
(それに2007年以降は西船橋駅に中間改札が出来たことにより、途中の改札を通らずに津田沼まで行く方法は朝夕の直通電車に限られる)
まあだいたいにおいて、利用者は東西線に乗らずに目的地に行ったのだろう、という予想のもと、JRは東西線経由ではなく、JRの運賃を徴収することにしている。

一方、りんかい線・京葉線の場合はりんかい線を使わないと言い切れる状況ではない。
例えば新宿からディズニーランドに行く場合、新宿-東京-舞浜で行くルートと新宿-新木場-舞浜で行くルートが考えられる。
前者のルートでは、東京駅でクソ長い距離を歩かされる為、後者を選択することも十分考えられる。
となると、JRのみの運賃を徴収するのはおかしい。
かといって、りんかい線を経由したと決め付けて割高な運賃を徴収するのはもっとおかしい。
鉄道好きな人は、この問題をどのように解決するか考えてみるのも面白いかもしれない。

ところで、ICカードを使用するより切符を買った方が運賃が安い場合がある。
そんなこと知ってるよ、と思う人は多いだろう。
2014年の増税のタイミングで運賃体系が変わり、ICカードの運賃は切符よりも大抵安いのだが、四捨五入の切り上げ・切り捨ての違いで、切符の方が安い場合がある。
ただしそれ以前からICカードよりも切符の方が安いパターンが存在していた。

下の図を見てほしいのだが、三鷹から津田沼まで東西線を経由した場合、連絡切符を買う方がICカードを使うより30円も安い。
2014年になるとその差は18円に縮まっているものの、それでもまだ割安感がある。

2013年
電車のこと_b0041624_2148682.jpg

2014年
電車のこと_b0041624_2148589.jpg

ICカードの方が安いという法則は必ずしも成り立たない。
しかも切符という、使い古されたアナログな手法によって覆されるという逆転現象が面白い。
by nochoice1 | 2014-10-18 21:49 *
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