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秋アニメ
2015年 01月 12日 *
気づけば秋アニメも終わりかぁ。
感想は書けなかったけど、割と視聴継続したアニメが多かった。
SHIROBAKOは2クール目も楽しみ。
他にも俺ツイ、グリザイアの果実、トリニティセブン、ヤマノススメ二期、デンキ街の本屋さん、失われた未来を求めて、異能バトルは日常系のなかで、と
少し挙げるだけでもかなりの数に上り、豊作だったように思う。
結局最後が微妙だった作品も幾つかあるけど。
「失われた未来を求めて」は結局色ミスが一番印象に残ったし、ヤマノススメの登場人物はみんなかわいくて本当に毎日悩ましかった。

中でも掲示板で話題になっているように、ここなちゃんの家庭環境の描写はじわじわ来るものがある。
「けいおん」なもそうだけど、登場人物がみんな裕福で、家族があまり出てこない、というのはエロゲに幼馴染の同級生が登場するのと同じ位基本的な設定だ。
もちろんその方がストーリーを進めやすいからそうなっているのであり、家族は無駄だから意図的にアニメの世界から排除されている。
だけどちょっと待って欲しい。本当に同じ設定を模倣し続けるままでいいのだろうかと。
ここなちゃんがかえでちゃんの部屋に初めて遊びに行った時、かえでちゃんが「狭い部屋だけど…」っていうんだけど、ここでここなちゃんが困った表情をする。
その風景描写がもう胸を締め付けられるようで、なんだか幸せにしてあげたいっていう気持ちが自然と胸の奥から湧き出てくる感じになる。

トリニティはBGMががんばっていたと思うし、デンキ街の本屋さんも最初はそうでもなかったけど徐々に面白くなっていった。
グリザイアの果実は途中から急に遭難ルートに豹変した。
なんだろう、これはアニメでやる必要があったのだろうか。
エロゲならプレイする価値があるのはわかるけど、アニメとなると少しハードルが上がってしまう。
アニメはリアルさに欠けると成立しなくなってしまう媒体だと思う。
例えば、100年前ならまだしも、情報の発達した現代で山林で遭難したところで、あそこまで精神が崩壊する状況になるのだろうか。
一人くらいGPS機能を持つ携帯を持っていなかったのか?
そう考えていくとあまり感情移入できなかったり。
雪山の遭難ならまだ説得力があったかもしれないが。
なぜ山の遭難であそこまでキャンプして待つ必要があったのだろうか。
何日も経過してから道を探すなら、なぜもっとはやく探さないのかと思ってしまった。

京アニがKey作品を手がけた試みは見事に成功したけど、やはり何でもかんでもアニメ化すれば成功する訳ではない。
各ヒロインのルートがぶつ切りで挿入されたり、テキストだから感情移入できる場面を無理やりアニメ化したり。
PSYCHO-PASSは面白いアニメだけど、シナリオとしては所々破綻しているように見える。
攻殻SACの頃から実際に起こった事件や映画など色々なところからパクって混ぜ合わせるという手法が続いている訳だが、PSYCHO-PASSに関しては前提知識がないとついていけない人が出てくるのではないか。
掲示板を見ると案の定、ノンリーサル・パラライザーがあれば敵を殺す必要ないじゃん、とかいう書き込みが出てくるし。
あれはそうではなく、その場で刑を執行するというSF映画「ジャッジ・ドレッド」的な設定だからそうなのだ。
ただそうはいっても犯罪係数は将来的に下がる可能性もゼロではないので、何も全員殺すことはないだろうという疑問は残る。
そもそもそうした矛盾点は通常であればシナリオから遠ざけるのが定石だと思うのだが、PSYCHO-PASSに関してはアニメストーリーの矛盾を指摘する敵キャラクターが恥らう様子もなく登場してくるところに特徴がある。
例えばどんなに高度なセンサーを用いたとしても犯罪係数が常に正確な数値を示すとは限らない。
物事には限界や例外が存在するのであり、例外に対処する仕組みはシステムに組み込まれているのか? という疑問が生まれるが、このアニメではなぜか敵の登場人物がシナリオ・世界観の破綻について言及する。
硬派な世界観であればおかしなことをせず、硬派を貫いて欲しい。
使い古された設定をパクるだけでなく、現代風のアレンジも加えて欲しい。
ここまで来ると見所は女性視点であれば男性の裸だったり、男性視点であれば萌えくらいしかない訳で、花澤香菜さんが「女子は狡噛さんの身体をぜひ凝視して」というのも頷ける気がする。
by nochoice1 | 2015-01-12 22:25 *
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