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DENON AH-D501(2台目)
2015年 02月 15日 *
DENON AH-D501の音が徐々に安定してきた。
これでDENON AH-D501とFOSTEX TH-7の音の比較ができる。

1台目のAH-D501を買った時は、部屋の中でも通勤途中の電車の中や外出先など、あやゆる所で聞いていた。
今から思えば、すーぱーそに子のように常に装着し続けている感じで、少し病的な感じもする。
逆に言えば、人をそうまでさせるだけの魅力をあの機種は持っていたように思う。

ヘッドフォンを一つに固定することによるメリットが一つある。
それは、DACや音源を変更したことによる違いがすぐにわかるということ。
対象を比較するなら、他の部分はなるべく条件を統一した方がいいに決まっている。

で2機種の比較だが、TH-7はやはり音が硬い。そして乾いている。
一方、AH-D501の音は柔らかい。
個人的にはこちらの方が聞きやすい。

またAH-D501の1台目と2台目の比較だが、全く別のものに仕上がっている。
1台目は3年以上使用してきたが、エージングが未完了だったため、ヘッドフォンとして完成されていなかったと思う。
あるいは、ヘッドフォンを使用して3年後にエージングしようと思っても手遅れなのかもしれない。
ヘッドフォン=太鼓理論からすると、3年間以上既に大気にさらされた太鼓は、それ以上皮を馴染ませようとしても限界があるのではないか?
そう考えると、ヘッドフォンも年数が経つと部品が硬化してしまうので、通電してから2ヶ月前後でいかにエージングするかが重要となる。
そのエージングにおいては、ウォークマンやiPodで聞き続けたところであまり意味がない。
できれば出力レベルの大きいヘッドフォンアンプに繋げることが望ましい。

その意味において、2台目AH-D501を開封直後からAT-HA26Dに接続できたことは幸運だった。
当初はこのまま音が変わらないのではないかと思ったが、やはり100時間前後で音質が劇的に向上した。
ここまで来れば、あとはスマートフォンだろうが他の据え置きDACに繋げてもいい音で鳴らすことが出来る。

やはり開封後のエージングでヘッドフォンをいかに調教するかが重要だ。
今ではAT-HA26Dはエージング用の装置と化してしまったが、音質向上を謳う怪しいオーディオ製品を買うより遥かに効果がある。
というか、2万円程度でヘッドフォンの本来持つポテンシャルを引き出せるのなら実に安い買い物だ。

エージングを完了して改めて思うが、AH-D501の音はやはりいい。
DENONがAH-D501を生産中止にしてしまったことは、非常に残念でならない。
by nochoice1 | 2015-02-15 16:20 *
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