「Voxengo SPAN」を使って調べてみた。
(画像を載せる気力がない為、今回は断念。)
そもそも矩形波とは、基音に奇数倍音を加えていったものである。
あるいは倍音から偶数倍音を取り除いたものと言い換えることもできる。
SSGの矩形波は確かに奇数倍音が存在した。
ただ高い倍音になるにつれ、音の強さが若干弱い。
本来矩形波は1/3,1/5,1/7という風に倍音が上がるにつれ音の高さは下がっていく。
一方、SSGの矩形波はこれよりも少しだけ余計に下がっている。
このような音を人工的に作り出すのであれば、矩形波をサイン波寄りにすればよい。
言い換えれば、矩形波のような直角な凸凹ではなく、角を丸めてやればいいのだ。
こうすることでSSGの波形に近づけることが可能となる。
しかしこの方法で対応できるのは中・高音域までであり、低音域でこれをやると音が丸くなり過ぎてサイン波っぽい音になってしまう。
となるとやはり一つの波形でSSGを表現するのは難しく、複数の周波数でSSGの音をサンプリングし、サウンドフォントを作成する必要がある。
今回のことで感じたのは、本当の矩形波とSSGの矩形波の違いは、スペアナで見ると僅かな違いでしかなかったという事。
このほんの僅かな違いが結果として聴感上の大きな違いを生み出している。