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雑感
2016年 06月 26日 *
なぜリスニング環境で静音性にこだわるのか。
それは「音」を聞くと同時に「静寂」も含めて聞いているからである。

現行スマートフォンのプラットフォームにSnapdragonがよく取り入れられている。
そしてサウンドチップにも同社のクアルコムのものが併せて採用される場合が多い。
音の方向としては加工系で、音質的にはウォークマンと同等かそれを上回る。
加工系の音にどちらがいいとか比べてもあまり意味はないかもしれないが。
ありていに言うなら、ウォークマン好きな人が持ち上げそうな音ではある。

以前にはSnapdragonにもWolfsonチップが採用されていた機種も存在していたが、現行機種はどれも似たり寄ったりで特徴は感じられない。
あまり話題に上がっていない話ではあるが、2011年以降に発売されたLG製のスマートフォンの一部にWolfsonチップが採用されていた。
中には投げ売りのような価格で売られた機種もあり、結果的にはWolfsonチップ搭載の携帯音楽プレイヤーを誰もが安価に手に入れることができた。

あれから5年経ち、スマートフォンの性能は確かに向上したと言える。
しかし携帯音楽プレイヤーの部分に関しては前進どころか後退しているかのような状況は憂うべきかもしれない。
ウォークマンのような加工系の音は学生や初心者に広く受け入れられている事自体は別に構わないと思っている。
それが例え目くらましだったとしても、「ウォークマンの音はいい」という感動まで否定するつもりはない。
だが、そこから少しステップアップしてみようとする人をターゲットとするようなマーケットが存在しないのが問題なのだ。
そこから先はオカルトめいた詐欺商売しかないのだろうか。
2万円のウォークマンを買ったと思ったら、次は10万円ですというのは極端すぎはしないだろうか。
おまけに内容が伴った価格なら許せるが、音のいいSDカードレベルの技術を投入されても詐欺の匂いしかしない。

結局は好みの問題に帰着するのかもしれない。
自分にはどうしても加工系の音が好きになれない。
音を加工するという事はつまり音を切り捨てることでもある。
個人的には要らない音だろうとノイズだろうと音源ソースに記録されているのであれば忠実に再現して欲しいと考える。
あとは脳内補完でどうとでもなる。
それよりその場の空気感までそぎ落としてしまう事の方が遥かにダメージが大きい。
by nochoice1 | 2016-06-26 21:28 *
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