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電車男(映画版)
2006年 09月 24日 *
ずっと前から気になっていたのだが、タイミングが合わずそのままにしておいたら、テレビでやっていたので観た。
電車男のドラマ版は観てない。関連本も読んでない。もちろんスレッドも読んでない。
前提知識がない状態で観た。

最近のドラマや映画は漫画や小説を原作としたものが多く、電車男も2ちゃんねるというインターネット掲示板での話に基づいている。
制作陣にオリジナル作品を作る能力がないのかわからないが、2次作品ばかりやっていて恥ずかしくないのかと思いつつも、実際に見始めてみるとそれなりに仕上がっている所はすごい。

ネット上の掲示板では書き込んだ人間がどういう人物かわからないし、それを意識する事もないが、こうして映画としてヴィジュアル化すると、モニターの前に座り自分と同じ生身の人間が書き込みをしている事がわかる。
それでも匿名掲示板では「詳細キボンヌ」や「orz」など、現実世界では使用しない言葉が使用されている。
またモナーに代表されるAA(アスキーアート)は今後も多彩な種類が増加していく事だろう。
ネットにはネット独自の社会世論のようなものがあり、そこではテレビや映画に対する批判も行われている訳だが、逆にそんなネット世界を映画化するのは意義のある事だと思われる。
まあ本作は笑いが取れれば十分なんだろうけど。
例えば、本映画で出てきた「アバーム弾持ってこい」という台詞は、2ちゃんねるでよく使用されるAAの引用である。
更にこの元ネタは戦争映画「プライベートライアン」のワンシーンだ。
しかしこのAAを貼り付けている全ての人間が元ネタまで知っているとは思えない。
知らないで貼っている人もいて、みんなが貼るようになって、多くの人間が認知するようになるが、その経緯についてはほとんどの人が知らない。
それはそれで興味深い事に思える。

映画の話に戻ると、主人公の挙動不審な演技は上手かった。
百式Tシャツにも笑った。
百式なんて女の子は知らないかもしれないけど。
あと一応この話は恋愛ものなのだが、その初々しさが新鮮で微笑ましく観られた。
本作の前半はエルメスという女性がなぜか積極的に秋葉系の男性に好意的な発言を繰り返し、視聴者は現実にはこんな事あり得ないと思うかもしれないが、実際には青春時代の恋愛では起こり得る事であって、自分には恋愛っていいもんだなーと単純に思えた。
映画なんだから、それでいいのかもしれない。
by nochoice1 | 2006-09-24 02:37 *
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