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MJがGFTとの代理店契約を解消―嘘と行動原理
2007年 04月 07日 *
株式会社MJがGFT社の代理店契約を打ち切られた。
そのお知らせがHPに掲載されたのが4/5。

GFTは口座移管に関わる費用は一切発生しないと説明しているが、出金手数料キャッシュバックサービスは10月末で打ち切り。
当然DealBookの使用を前提とした入金キャンペーン(うどんが貰えるとか)も打ち切り。
MJは一切影響がないとしているが、影響がないと言ったら嘘になる。

なぜこのタイミングで?
まず思い浮かぶのがMJ社のSpotBoardの4/2からの取引開始である。


仮説1:MJにとって寝耳に水の出来事だった

~契約解除に至るまでの流れ~
GFT社に自社開発の取引システムを立ち上げる事を伝えていなかった。
 ↓
GFTの逆鱗に触れて契約解除

MJは4/4にスプレッド変更に関するお知らせを掲載しておきながら翌日4/5に急に代理店契約解消のお知らせを発表したくだりから、MJにとってはまさに寝耳に水の出来事だった事は一応の納得は出来る。
しかし、MJは本当にGFTに一言も伝えていなかったのだろうか。
ビジネスをしている人間なら、事前にGFTに伝えるのが筋だとわかっていたはずだ。
少なくともまともな人間ならば。
経営者はそれ程無能だったのだろうか。

ここで気をつけなければならないのは、MJは2005年には「オンライン取引ソフトを比較してお選びいただけます」とHP上でアナウンスしていた点だ。

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オンライン取引の比較ページにつきまして、弊社オリジナルの信託保全を含めた新システムの構築を進めております。
皆様へご紹介させて頂ける状態になりましたら、ご連絡させて頂きます。今しばらくお待ち下さい。宜しくお願い致します。
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つまり、その時から独自システムの構想は存在していた。
仮説1を完全に正しいとするには疑問が残る。


仮説2:MJにとっては代理店契約解除も想定の範囲内

かつては、MJも他のGFT代理店と同じように、顧客から手数料を徴収していた。
その後、手数料定額制などを打ち出していたが、価格競争の果てに手数料は無料となった経緯がある。
MJがGFTとどんな代理店契約を結んでいたかはわからないが、それ程儲かっていなかったのではないだろうか。
代理店に限界を感じ始めたMJは手数料を無料にし、まず顧客数を増やす事を第一の目的にしようと考えた。
次にMJがもっと儲けられる独自システムを開発し、顧客を誘導、利益を上げようという計画だ。
(元々MJの取引システムはGFTだからMJは客の注文をさばいて利益をあげる事は出来ない)
MJは儲からない代理店営業に見切りをつけたのだ。
代理店契約解消も想定の範囲内。
客の都合より自分達の利益を優先すると。

余談だが、このページに指摘されている通り、3/21あたりまではカウンターパーティにバークレイズ銀行を含む計3つの記載があった。
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【バークレイズ銀行】 (銀行業 監督官庁:英国金融庁)

バークレイズ銀行について
バークレイズ(バークレイズ・バンク・ピーエルシー)は、世界で最も古い銀行のひとつとして、300年の歴史を誇るイギリスの総合金融グループである。傘下に商業銀行、投資銀行などをもち、日本では、信託銀行と投資顧問会社に分かれて展開している。
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この記載が跡形もなく消え去っている。

4/6には証券取引等監視委員会の臨店検査が入った。
これは何かの偶然なのか、それとも怪しいと踏んだのか。

真相はともかく、業者だろうが末端のアフィリエイターだろうが、ただ一つ確かなのは、彼らは善人を演じて金儲けをしているという事。
そのためには嘘をつく事も辞さない事。

大切なのは、将来どうなるかなんて事じゃなく、目の前にある事実が本当か嘘か、という事。
嘘には必然性があり(人を騙すのに偶然なんてあるか)、生き抜く事は相手の嘘の隙間をぬうって事。
それには自分も嘘をつく必要があって、僕にはそこが生きづらいと感じてしまう。
by nochoice1 | 2007-04-07 12:18 *
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