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アフィリエイトサイトとポイントサイト
2007年 08月 12日 *

まず企業がAという商品を開発し、それを広告して売上を伸ばしたいとしよう。
企業は全国のアフィリエイターに「こういう条件で報酬を出しますので売って下さい」と依頼する。
しかし全国のアフィリエイターにいちいちお願いするのは大変だから、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)に委託する。
ここで言うASPとは、広告主とアフィリエイターを仲介する役割を担う企業の事である。

ポイントサイトについて

ポイントサイトとは、Aという商品を買ったり無料登録を行うとポイントが貰えるサイトの事である。
登録しただけでポイントが貰えるなんてポイントサイトは太っ腹だな~と思うかもしれないが、ポイントサイトは広告主から貰う成果報酬の一部を訪問者(visitor)に還元しているに過ぎない。
なお実際の報酬はASPを経由して支払われるが、図では省略している。

あなたがアフィリエイトサイトを運営していたとして、商品を購入してくれた人に感謝の気持ちとして成果報酬の一部を還元してあげたいとしよう。
しかしそれは動機の違いはあれど、ポイントサイトとやっている事は同じである。

ASPが同時にポイントサイトも運営したらどうだろう。
購入者がASP会員であればアフィリエイトサイトが貰う報酬の一部をポイントとして受け取れる仕組みである。
そうすればアフィリエイターが購入者に還元したいという気持ちは叶えられ、購入者はポイントを貰え、かつASPが会員を増やせてみんながハッピーになれる。
実際、アクセストレードは2003年にポイントバックサポートシステムをスタートしており、ASPとポイントサイトは親和性が高いことがわかる。
逆に、ポイントサイトがASPを運営する例も探せば出てくると思われる。

しかしポイントサイトには問題がある。
Aという商品を購入したい人は、より安く買うための手段としてポイントサイトを利用するようになるからだ。
成果報酬の原点を考えると、「購入しそうにない人を購入に持って行った」からこそ対価が発生する。
広告主は、予め購入すると決めていた客が商品を購入したからといって、アフィリエイター(あるいはポイントサイト)に成果報酬を払いたくはない。
またポイントサイトのもう一つの問題として、ポイントを貰う目的だけのために商品を購入したり無料会員登録をするユーザーは、広告主にとって売上につながりにくい客だというのがある。
見せかけでもいいからとにかく客数を増やしたいとか、それを差し引いてもメリットがある場合は別だが、普通はポイントサイトを利用するメリットは広告主にはない。
まあポイントサイトを利用するか判断するのは広告主の意向次第なのでこちらが口を挟む理由はない。

もう一つ気になるのは、アフィリエイトの多くの場合、売ったら売りっぱなしになる点である。
本・CDはいいとしても、商品の場合は不良品だったとかすぐ壊れたとか、もともと欠陥商品だったとか、業者が悪徳だったとか、そういった場合も「すみませんでした」と謝るくらいが関の山で、何の責任も負わず、そうなったら次の商品を宣伝するだけである。
成果報酬を受け取るという事は、事実上営業行為に当たる訳で、売った後の事は全く知らないと言うのは無責任だろう。

それからもう一つ。
僕はアフィリエイトなんかどうでもいいと思っている。
自分自身アフィリエイトを通じて物を買わないからかもしれない。
成果報酬が高めに設定されているのは消費者金融だったりして、報酬体系がおかしいのは誰もが薄々気づいてるはずなんだ。
それが法改正されて、ASPの業績はその煽りを受けた。
アフィリエイトにかける時間があったら他の事に時間を使った方が有意義だし、きっと成果報酬なんてたかが知れてるから普通に働いた方が効率がいい。
それをある人に言ったら「世の中には生まれつき働きたくても働けない人がいるんだ」と怒られて先週すごい落ち込んだ。
by nochoice1 | 2007-08-12 16:26 *
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