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組織
2007年 08月 18日 *
日数が空いてしまった。

年齢が若い人はこれから受験とか就職活動とかすると思う。
そこでなぜ偏差値の高い学校や有名企業を目指すのか不思議に感じる人もいるだろう。
例えば偏差値50程度の大学には、統計学でいう所の多数の人間が分布するから多種多様な人間がいるだろうと思うかもしれないが、それは間違いだと思う。
実際には偏差値50の大学には能力の平均的な人が、偏差値70の大学には優秀な人が多くいる。
人より優秀な人に個性を感じるならば、偏差値50の大学より偏差値70の大学の方が個性的な人間が多くいる事になる。
一流企業も同じ理屈で優秀な人材がごろごろいる。
優秀なだけでなく、生産性が高く、コミュニケーション能力に優れ、性格的にも偏った部分がない。
そんなスーパーマンみたいな人間いるのかと思うかもしれないが、世の中には結構沢山いる。
よく給料が少ないと不平を言う人がテレビに出てくるけど、彼らは果たしてそれだけの事をしているのだろうか。
人より給料を多く貰うという事は、人より多くの仕事をこなすという事だ。
一流企業の平均年収は高いけど、彼らはそれだけの事をしているから高いのであり、給料が経済の中で効率的に支払われると仮定すると、給料が低いのはそれだけの仕事しかしていないからである。
優秀な人は一般の人が同じ時間に10の仕事をしている間に15の仕事をする。
しかも彼らは朝から夜中まで忙しく働いているから、年間を通せば生産量にかなりの違いが出てくる。
給料に差が出て当然じゃないのか。

ただし勉強したりとか、身を粉にして働くかどうかはその人自身に委ねられている。
勉強しなくても生きていけるし、夜明けまで働かなくても幸せに暮らす事は可能だ。
つまり自由という事。

僕が働いてた時、先輩との会話で忘れられない言葉がある。
連日連夜に渡り仕事が続いていて、その日もそうだった。
夜の3時くらいに今期の結果と来期の活動方針を社内資料として朝までに作成しなければならなかった。
お客様のためならわかるが、どうして社内のためにここまでしなければならないのかと、僕は内心感じていた。
僕も疲れていたし、先輩も相当疲れていたと思う。
「大変ですよねえ」
と僕は共感を得るように先輩に愚痴をこぼした。
すると、
「大変だけど、やらなきゃいけない事だから」
と先輩は僕に言った。

有名企業には優秀な人が多く集まっていると思う。
もちろん能力のない人間も例外的にいたりするが、大企業の人事は流動的だから、中長期的に組織の中枢には良質なDNAが保たれるという寸法だ。
そして、たった一人の能力のない人間が優秀な人材を多く抱える企業に勝とうと思うのは無理だ。
例えばわからない事があったとして、組織の中にいればわからない事は他の人に聞けばいいが、その3分で済む話が、個人の場合解決するのに1ヶ月かかるかもしれないし、1年かもしれないし、死ぬまでわからないかもしれない。

今僕は組織に属していない。結果は望めないと思っている。
営利組織の制約から外れ、自分のやりたいように出来るけど、昔のように「やらなきゃいけない事」はない。
特に目標もなく、明日が来なくってもいい。
ただ生きていく限り、かつて先輩が僕に言ってくれた「やらなきゃいけない事」は、自分で決めなければならない。
結果が出ない事が前提としてあるとしても、やりたい事をやりたいようにやるための犠牲なのだろう。
by nochoice1 | 2007-08-18 22:32 *
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