平均的なサラリーマン並の、あるいはそれ以上の生活を送れるようにと努力していた。
今はそれすらしなくなった。
過酷な条件の下で生き延びる人間とそうでない人間がいるとすれば、自分は確実に後者の方に属している。
競争の舞台にすら上がろうとしない。
友人は思った方向に進んでいる。
いい意味でも、悪い意味でも。
昔不良だった奴は犯罪者になり、今では塀の中にいる。
僕は奪い合うことをしない代わりに、無味乾燥で味気ない生活を送っている。
結果は後から付いてくるものであり、くじ引きで決まるものじゃない。
何かが出来る人間は、元々そういう器を持っている。
強さがあり、力がある。
今そこにある現実。
悪い夢でも見ているかのような。
早くそこから抜け出さなければならない。