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カテゴリ:非日常( 1 )
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2007年 05月 12日 *
一つのヒントを抱えて別世界に放り込まれた。
ヒントは石版のような物体。
それを見せられた後、僕は扉の向こう側に出る。
謎を解かない限り、僕には死が待ち構えている。

放り込まれたのは小さなオフィスだった。
そこには50人程のスタッフがいた。
僕はスタッフに尋ねた。
「石版について知っている方はいますか?」
オフィスにいた人に、「それは文字が描かれた石版か?」と聞かれたが、「違う」と答えた。
遺跡の壁画のようなものが描かれたものだと説明した。
彼らは石版の事は知らないようだった。

オフィスに備え付けられているラックが目に止まった。
本が何冊もしまってあり、そこに謎を解くヒントがありそうな気がした。
その中の一冊を調べると、数枚の写真が挟まっていた。
それは、同じ人物を写した写真だった。
1人で写っている写真や2人で写ってる写真があった。

どの写真もぼやけている箇所があった。
そのぼやけた部分に、どうやら人の顔が映っていた。
心霊写真のようだったが、その人間はいつも写真に写っている人物を見守っているように見える。

僕は皆に写真を見せながら尋ねた。
「これは誰の写真ですか?」
その後、周囲で***さんじゃないかという反応があり、奥から一人の中年の女性が出てきた。

確かに被写体は彼女だった。
僕は彼女に尋ねた。
「このぼやけた箇所に写っている人物は誰ですか?」
彼女は答えた。
「それは夫だと思います。夫は随分前に死んだのですが、いつも私の事を見守ってくれていたんですね」
そう言うと彼女は涙を流した。

オフィスにいた人達から自然と拍手が起こり始めた。
僕はこの脱出すべき世界から帰れる事を悟った。

オフィスの廊下を出ると、男が一人の大男と揉み合っていた。
僕は、「俺を探してたんだろ?」と言った。
すると別の所で潜んでいた男が言った。
「ああ、あなたでしたか。探しましたよ。」
その声を聞いて、大男は掴まえていた男を解放した。

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The Original by Sun&Moon