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カテゴリ:MP3プレーヤー比較( 7 )
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2014年 02月 18日 *
昔の記事よりも、最近の記事の方が確かなもののような気がする。
毎回なかなか書く気力が出ず、更新頻度が低いのが残念だけど。

携帯型mp3プレーヤーについては、iPodかウォークマンの2択から、iPodかAndroidの2択のような状況になっている。
実際はAppleがiPodを縮小しiPhoneを拡大しているので、iPhoneかAndroidかと言った方が正確かもしれない。
これは言い換えるとスマートフォン同士の戦いである。

AppleがiPodを縮小するのは、iPodよりiPhoneの方が利益に繋がるからだと思われる。
iPhoneやiPadの方がソフトウェアが豊富に揃っているし、曲もそのまま購入できるので、顧客側にも確かにメリットはある。
しかしAndroidと比較すると、無料のソフトウェアが少ないというか、ソフトは基本的に有料である。
しかもハードウェアとしての自由度がAndroidより低い。
いや、だからこそAppleはきちんと利益を出しているのだろう。
Androidの機種を作っては赤字を出している日本のメーカーとは対照的である。

ただ使う側とすれば、自由度は高い方がいい。
余談だが、最近のKORGにしてもローランドにしても、「こういう風に使って下さい」という主張が前面に出過ぎているように思う。
製品コンセプトが強固に組まれている分だけ、それに反するような機能は無駄と見なされ、切り捨てられてしまっている。
楽器にしても玩具にしても、そこまできっちりしなくてもいいのに。
遊び方までメーカーに口を出され、ユーザーはそれに従わざるを得ないのなら、それは遊びではなくただの作業だ。

mp3プレーヤーの比較ポイントとして、どの位の容量を積んでいるかというのがある。
容量は大きければ大きい程望ましいが、それに比例して値段も高くなる。
しかも32GBの製品がラインナップの中心を占めており、120GBのHDDを積んだプレーヤーは少数派だ。
それなら1TBの音楽フォルダを携帯プレーヤーで聞くにはどうしたらいいのか。
iPodやウォークマンでこれをやろうと思ったらどうがんばっても無理で、何とかして数ある曲の中から指定の容量に収める必要がある。

この容量問題の解決方法として、1TB程度のHDDを積んだNAS等からネットを経由してストリーミング再生する方法がある。
(この時点でネットに接続できないiPodやウォークマンは候補から外れる。)
itunesには、ホームシェアリングという機能が提供されている。
しかしホームシェアリング機能は、あくまで機器同士が同一ネットワーク上にある必要がある。
iPhoneやiPadをVPNで同一ネットワーク上に置いたとしても、それは同一ネットワークとは見なされないらしい。
つまり外出先でitunesを使ってのストリーミング再生はできないことになる。
こうした点がAppleの自由度が低いと感じられる部分である。

Androidであれば「ESファイルエクスプローラー」というたった一つの無料ソフトで実現出来てしまう。
まあ「ESファイルエクスプローラー」はAndroidの中でもチート並に優れたソフトであり、既にほとんどの人が入れていると思うが、音楽再生ソフトとしても有効である。
フォルダを長押しするだけでプレイリストを作成し、その中にあるmp3ファイルを自動で再生してくれる。
そのシンプルな操作性がとてもいい。
これが他の音楽再生ソフトとなると、そもそも音楽ファイルをMusicフォルダに入れなければならない謎のルールに縛られており、操作性も良いとは言えない。
また「ESファイルエクスプローラー」の特筆すべきなのは、FTPやVPNを経由してのストリーミング再生に対応している点である。
これにより、例えば1TBのNASに保存したファイルを外出先で再生することが可能となる。
Androidの容量が16GBだろうと32GBだろうと、意識することなく1TBの音楽ファイルの中から好きな曲を選択出来るのだ。
ここまで来ると、mp3プレーヤーの容量が関係なくなる時代はもうすぐそこまで来ていると言えるだろう。
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2013年 01月 31日 *
「iPod」と「ウォークマン」はもはや当ブログ検索キーワードの常連となっており、この両者の違いが気になる人はけっこういるようだ。
今回改めてウォークマンとiPodを聞き比べてみた。
以前はウォークマンの音を聞きもせずに切り捨ててしまっていて、少し後ろめたい気持ちもあったから。
とはいえ音質比較をするにあたり、一つ問題があって、古いSONYのウォークマンはSonicStageという専用ソフトを使わないと曲を転送できない。
これはSonicStage経由で曲を販売したいSONYの仕組んだ戦略といえばそうだが、ユーザーにとっては制限以外の何者でもない。
しかもそうやってユーザーを縛っておきながら、転送ソフトのサポートを打ち切る姿勢はどうかと。
転送ソフトがなければ、ただのゴミと一緒なのに。
まあ何回も書いているけど、SONYはもともとそういうメーカーなのだろう。
ウォークマンはCMを流すための宣伝広告費や高給取りの社員に払う人件費で価格がつり上がっているものの、中身は何てことはない、ただの携帯型mp3プレーヤーに過ぎない。

ウォークマンの音を聞いてみると、最近の高音質な環境に慣れてしまっているせいか、よく自分はこんなものを何年も聴いていたな、と思うほどだった。

自分にはさっぱりわからない。
どうしてアーティストが最高の状態で送り出した音をわざわざ加工してダメにしてしまうのか。

ウォークマンはあからさまに脚色・加工された音で、それに対してiPodは加工を必要最低限度に留めている音で、ウォークマンに比べて確かにフラットに近い。
SONYは音質の加工を一種の付加価値と勘違いしてきたのだろうが、ケンウッドやONKYOやパナソニックなどの日本メーカーも似たような勘違いをし続けてきたのではないか。
今となっては井の中の蛙と呼ぶ他ない。

結果として、音質面で比較した際に軍配が上がるのはAppleの方だった、それだけのこと。
自分だって日本メーカーにがんばって欲しいが、だからといってSONYを特別擁護する気にはならない。
本来、優れた製品が生き残っていくのが市場原理だと思うから。
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2012年 10月 24日 *
よくある検索ワードに「ウォークマン iPod 比較」というのがある。
以前はmp3プレーヤーといえばSONYのウォークマンとAppleのiPodが人気を二分してたけど。
時代は流れ、それは昔の話になってしまった。

先日SONYのウォークマンを久しぶりに引っ張り出した。
充電は普通にできたし壊れてもいなかった。
それはいいのだが、SonicStageCPがサポートを打ち切っていた。
ウォークマンの機種はNW-A600シリーズで、曲を転送するにはWindowsのエクスプローラ上は不可で、転送ソフトが必須である。
その転送ソフトがSonicStageである。
要するにNW-A600シリーズはPCの使用が前提の製品なのに、肝心のソフトウェアがWindows7に対応していない。
Windows7で使いたかったら、新しいウォークマンを買えというスタンスなのだ。
過去のユーザーにもう少し優しくしてもいいんじゃないかな。
しかも自分が所有しているウォークマンは再生速度が通常より速く、それゆえ音程も若干高くなっている。
通常の使用なら問題ないが、このような欠陥を放置する姿勢も企業としてどうなんだろうか。

今でも電気屋さんに行けばSONYのウォークマンの展示コーナーは結構いいスペースに陣取られている。
しかし今となっては他社製品と価格比較した際割高に映ってしまうし、ソニー独自の優位性も特にない。
はっきり言って、Android端末を買って32GBのmicroSDを挿入するだけで同等のことは出来てしまうからだ。
その方がWifi接続でネットもできるし、トータルで1万円を切る価格で実現できるのだ。

最近はSONYもAndroidがインストールされたモデルを発売しているが、上述のように個別に買えば同じことができてしまうので敢えて買う必要はない。
そもそもSONYがAndroid端末に合わせている時点で状況的に手詰まりであることを物語っている。
ウォークマンを買うよりAndroidを買った方が賢明であると。

自分もAndroidで音楽を聴くことが多くなってきた。
使用ソフトはフリーの「DeaDBeeF Player」。
知名度は低いけど使い勝手がシンプルでおすすめだ。
そしてこのソフトの特徴は多くのファイル形式に対応していること。
mp3やwavやplsはもちろん、spc,nsf,gbsなどゲーム音楽に使用されているファイル形式にも対応している。
iPhoneアプリでこれと同等のソフトはあるだろうか。無料で。
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2010年 07月 27日 *
年を取ると時代の流れについていくのが大変になる。
新しいことを覚えようとする気力がなかなか起きない。
なのにiPod nanoを買ってしまった。
今までのSONYのウォークマンでもよかったんだけど(7年ほど前に購入)、最近になってある不具合があることがわかったのだ。
不具合とは、再生速度が微妙に速いというものだ。
その速度のずれは一定の割合で発生する。
たとえば1分間で1秒ずれるとすると、2分間の再生で2秒ずれる。
つまり曲が長ければ長いほど曲の終了時点で沢山ずれる。
普通に聞く分にはわからない、というか自分も7年使用していて気づかなかったのだが、音を録音してミックスする段階になってどうしてもタイミングが合わなくて、原因を突き詰めていくとウォークマンの再生速度が原曲より速くなっていることがわかった。
(原因がウォークマンにあることに気づくまでかなり時間がかかった)
製品の個体ごとに違うのかもしれないが、自分のウォークマンの場合は「SoundEngine Free」で原曲の再生速度を0.99568倍したものを作成し、それをウォークマンに転送すればだいたい原曲と合った。(その係数を求めるまでにもそれなりに時間がかかった)
でも結局そこまでの手間をかけるなら、ウォークマンの使用を止めようかと。

それで、どのmp3プレーヤーを買うかでまた悩むことになった。
さすがに今のウォークマンは再生速度の問題は解決されているだろうけど、確証はない。
そもそも曲の再生時間がミリ秒単位で違ったところで普通に聞く分にはわからないから、大きな問題とはなりにくく、ネットの情報にも限界がある。

最近のSONYとAppleの機能面を比較すると、音楽が聞ける、動画が見られる、などの点は同じ。
iPod nanoは歩数計やゲームなどのおまけ機能がついている点で多少アドバンテージがある。
また決定的なのがiPod nano には動画撮影機能があり、ウォークマンにはない点だ。

ただしiPodの場合は音楽転送ソフトiTunesを必須とするところには抵抗がある。
ウィンドウズ上でドラッグ&ドロップした方が楽だし、iTunesの操作方法をネットで検索するのは面倒。
…とそんなことを考えてはみたが、ソフトの操作なら慣れれば何とかなると思い、勢いで購入した。

iPodのパッケージはとても小さく、簡易的な説明冊子が付いてくるだけだった。
やはり自分みたいな機械に弱い人間向けではないなと、その時から嫌な予感がした。
iTunesを使ってみても、やはり使い方がよくわからない。
まあそれはいいとしても、PCを買い換えたりした時に以前のデータの扱いがどうなるかが気になる。
iTunesにはPCとiPodを「同期」する機能がある。
同期はあくまで同期であって、通常の「転送」とは考え方が異なる。
例えばPCが壊れてしまい、ハードディスクが空の状態になってしまったら、その状態でiPodと同期するとiPodの中身も空になってしまう。(泣きっ面に蜂状態)
SONYのSonicStageならいとも簡単にできた単なる「転送」がiPodではできない。

先日も書いたが、PCのハードディスクが壊れたら、当然今までアップルストアで購入した曲も全て買いなおさなければならない。
AppleはHDDは故障しないものであり、永遠にデータを保持し続けると思っているのだろうか。
いや、決してそんなはずはない。
Appleはハードディスク故障などのトラブルに関しては「切り捨てる」という判断を下しているのだ。
その考えに賛同できない人は、iPodを購入するは控えるべきだと思う。

あと気になったのは曲のトラック名を自動取得できない所。
CDをインポートする際は取得してくれるのだが、例えば既に取得してHDDに保存済みのWAVファイルやMP3ファイルからはデータを取得できない。
SonicStageなら取得できたのに。
いちいち手で入力しなければいけないのは面倒。どうしようか。

あと初めての人はエンコードの部分でつまづくと思う。
何もしないでいるとWAVファイルでもそのままiPodに同期してしまい、容量を圧迫することになる。
そこで圧縮ファイルを作ることになるのだが、デフォルトの保存先はマイミュージックフォルダにある。

またSonicStageでは曲をアーティスト別、アルバム別に参照できた。
なかでもグループ別がウィンドウズのフォルダの概念に近く、フォルダ別表示にしておけば聞きたい曲はすぐ辿れた。
ちょっと聞いてみようかなという曲はいちいちアーティスト別に検索するのではなく、フォルダごとにまとめておいた方が探しやすい。
iTunesではプレイリストというものがあり、これがSonicStageでいうグループの概念に近い。
ただSonicStageのように単にアルバムを転送するだけでは特別にプレイリストを作らない限りプレイリストからの参照はできない。
結果としてアルバム別とプレイリスト別を併用することになる。
(この辺は実際使ってみないと説明が難しいが、SONYのように何も指示しなくても転送さえすれば自動でグループが作成される方が楽)

操作面では音量の変更ボタンは存在せず、表面を指でなぞることで本体のセンサーが反応し、音量を変更できる。
逆に言えば、本体に触れただけで液晶が点灯したり音量が変わるのでホールドスイッチが必須かもしれない。
これも操作のたびにいちいち切り替えるのが面倒な気がするが。

最後に音質について。
iPodは音質が悪いという評判がどの掲示板にも書いてあったりするが、その原因の大半は付属のイヤフォンに起因すると思う。
実際にApple純正の付属イヤフォンを使ってみたが、100円ショップのイヤフォンのような音しか聞こえなかった。
というわけで、iPodの購入は付属のイヤフォンを捨てる覚悟が必要。
普通に市販されているイヤフォンで聞けば、音質は悪くないことがわかる。
ただあくまで携帯プレーヤーとしての音質は満たしているというレベルであり、イコライザを使用しても音質が向上するわけではない。
音にすごいこだわりのある人は自分の好きなメーカーの製品を買った方がいいと思う。
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2009年 09月 27日 *
01307211911.jpgSONY NW-E015      K0000057658.jpgApple iPod nano MC062J/A

SONYのMP3プレーヤーのEシリーズに後継機は出ないのだろうか。
iPodに似た新製品が10月末に発売されるみたいだけれど。

音楽をアルバム単位で聴く時代は終わってしまった。
昔はそれほど良くもない曲でも時間をかけて聞いてた。
それが無駄だったかと問われれば、そうでもなかったと思う。
音楽はかつてCDという形があって手で触れられる物に収められていたものが、データという目に見えない形に変容していく。
当初、iPodやSONYのAシリーズのようなカラー液晶付きの音楽再生機は、かつて音楽が有していた「物」としての役割を補完するために作られていると考えていた。
しかし実際にiPodが普及しているのを見ると、そうではないらしい。
単純に色々な機能が付いている所が好まれる。
音楽と生活との共存を目指すというより、Apple社のアイディアに溢れた製品を持ち歩きたいから選ばれているのだと思う。
SONYの新製品の発表のたびにアピールされる音質の付加機能は、過去のウォークマンがヒットした手法を模倣しているように見える。
しかし既にSONYのウォークマンはブランドではなくなった。
あるとすれば、社員が「こういうものか」とおぼろげに想像するイメージの中にしか存在しない。
ただし、音楽が物を媒介として取り込まれるのではなく、単なる電子データの集合体となったのであれば、SONYはEシリーズのような携帯性を持ち、かつ大容量を持つ新製品を出すべきだ。

というか、2005年のEシリーズ(NW-E405)の方が操作のレスポンスが良く電池の持ちも良かった(50時間)のが納得いかない。
容量と価格以外は退化してしまっている。
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2005年 04月 30日 *
前回はMP3が登場、普及に至るまでの流れをざっとではあるがまとめてみた。
ここまでMP3が普及した事や、ネットインフラが整備されたのも、違法とされながらも水面下で発展し続けたファイル交換と無縁でない事がお分かり頂けたと思う。

そもそも、昔から友達同士CDを交換する事自体は行われていたし、違法とまではならなかった筈だ。
しかし、インターネットが普及し不特定多数の人間がファイルを交換する現在の事態は、レコード会社や著作権協会にとって、利益を圧迫する脅威と考えられたのである。
著作物の販売利益を公平に分配するにはどうしたらいいのかという論争は今も尽きる事がない。
「私的録音録画補償金制度」というキーワードでGoogle検索をかければ、参考となるページがいくつも見つかるので、興味のある方は一度調べてみて下さい。

さて、ここでやっとポータブルMP3プレーヤーについて本題に入り、購入前にチェックしておきたいポイントを挙げる。

1.メモリ型かHDD型か
ポータブルMP3プレーヤーは大別すると、データ記録媒体としてフラッシュメモリを使用するタイプとハードディスクを使用するタイプの2つに分かれる。
フラッシュメモリとはシリコンとも呼ばれ、だいたい256MB~1GBくらいまで保存出来る製品が主流である。
メモリはHDDと比べ落下などの衝撃にも強く、また、曲の頭出しスピードも速い。
一方、HDDのタイプはメモリ型より大きさ・重量ともに一回り大きく、また精密機械ゆえに衝撃の弱さもある。
携帯電話なんかをよく落としたりする人には向いていないかもしれない。
だが、メモリ型よりもデータ容量は圧倒的に多く、5GB~40GB、曲数に換算すると数千曲が保存可能である。
よって、MP3プレーヤーに曲をなんでもかんでも保存するデータストレージの役割として使用するのであれば、HDD型がお奨めである。
逆に、あらかじめチョイスした好きな曲だけを聴き続けるスタイルなら、メモリタイプがお奨めである。
しかしここで注意しておきたいのは、HDDに保存したデータは永遠には残らないという点である。
HDDにはいつかは寿命が訪れ、壊れてしまう。
従って、HDDに保存したからといって安心するのではなく、いつかは壊れてしまうデータなのだという事を認識した上で利用したい。
また、これはメモリとHDD両方について言える事だが、容量を後から増やす事は出来ないので、データ容量については保存する曲数を考えて選択したい。

2.持続時間
長く聴きたい時に限って電池が無くなり痛い目を見る人にとっては、連続稼動時間は長ければ長い方がいいが、チェックすべきポイントは電池の持続時間だけではない。
使い捨ての単四型電池なのか、充電式の電池なのか。
また充電式の電池は本体に内蔵されるタイプか、着脱可能なタイプか。
充電方法はUSBからなのか、AC電源なのか。
電池の持続時間は10時間~50時間のものまで、製品ごとに異なる。
また、その持続時間はどのファイル形式で再生したものなのかもチェックすべきだろう。
最大再生時間はMP3以外のフォーマットの再生時間を指している事があるからだ。

3.転送速度
MP3プレーヤーは曲の転送時にパソコンと接続する必要がある。
転送方法はUSBケーブルを用いたものがほとんどである。
USBの規格は1.1と2.0の2通りがあり、2.0の方が転送速度が速いが、実際には機器ごとに計測してみないと分からない。
だがUSB1.1の規格だとしても、5分の曲を転送するのに数秒で済むので、転送速度に関してはそこまで心配する必要はないだろう。

4.転送ソフトウェア
それより確認したいのは、曲の転送時に専用ソフトが必要かどうかである。
専用ソフトをパソコンにインストールしなければ曲の転送が一切出来ない(出来たとしても暗号化されていない為、プレーヤーで再生出来ない)プレーヤーとしては、SONYやAppleなどが発売する製品挙げられる。
SONYは「SonicStage」、Appleは「iTunes」と呼ばれる専用ソフトを使用しプレーヤーへの転送を行う。
もちろん曲の転送に専用ソフトウェアが要らない製品も存在し、主に海外メーカーが発売している製品が該当するが、それらはパソコン接続時にマイコンピュータ上でリムーバルメディアとして認識されるため、Windowsエクスプローラでコピー・貼り付けを行えば簡単かつ手軽に転送が可能である。
専用ソフトに関する記載がない製品は大抵エクスプローラーで転送可能だが、どうしても気になるようならカタログやメーカーHPなどで「USBストレージ機能」とか、「USBマスストレージ対応」という言葉を探してみるといいだろう。
また、「SonicStage」や「iTunes」に代表される専用ソフトの操作性はソフトそのものの完成度に左右されるが、使用に耐えない程ひどいという事はないので、こだわりがなければそれ程神経質になる必要はない。

5.操作性
保存する曲数が多くなると、操作性や使い勝手の良さが重要なポイントとなる。
操作性の把握については実際に実機に触れてみるのが一番いい方法だが、近所に量販店がなければメーカーのHPから取扱説明書をダウンロードして読んでみて、だいたいの感覚を掴んでおくといい。
曲の頭出しは何回ボタンを押せば完了するか、ディスプレイの広さ、片手だけで操作できるか、リモコンの有無などが操作性に影響する。
特にMP3プレーヤーの場合はCDとは異なり、多数の曲をフォルダごとに分ける「グループ」の概念が存在する。
目的の曲を選曲するまでの手順は製品ごとに異なるので、ぜひチェックしておきたい。

6.音質
音質は人によって感じ方が違う為、ある特定のメーカーを推奨する事は出来ないし、そもそも全ての製品の音質を比較する事は困難である。
従ってインターネットの口コミ情報などの評判を参考にし、ある程度の割り切りを持って購入に踏み切る必要があるだろう。
一般的にはどの製品も極端にひどい音質ではない筈だし、通勤時に聴く程度であれば概ね問題ないと思われるが、どうしても音にこだわりがあるのであれば、やはり実機のサウンドを確認してから購入した方がいい。
また、リスク回避手段として、音質を多様に変化させられるイコライザ機能などを持つ製品を選択するのも一つの方法である。
音質に関する機能が充実していれば、万一デフォルトの音が全くダメでもいくらかは自力で納得のいく音が作り出せるからだ。

7.その他
その他の機能として、音楽以外のファイルを保存し、パソコンのUSBメモリのようにデータの受け渡しに利用出来たり、ボイスレコーダー機能やFMラジオ機能を持つ製品もある。
これらは本来の目的とは外れた、あくまで「おまけ」の位置づけの機能だが、あればあったで重宝するかもしれないので、付加機能として考えておけばいいだろう。

8.価格
時間が経てば前よりも優れた製品が安価に販売されるのは仕方がない事であるから、買いたいと思った時に買うしかない。
ただ、オーディオプレーヤーは末永く使用するものなので、あまり値段をケチって後で後悔するよりは、きちんと納得のいく製品を選択した方がいいだろう。

9.デザイン
どうしてもiPodのデザインが好きだとか、小さくてアクセサリー感覚で身に付けられるかわいい製品がいいとか、この辺は個人の好みや生き方やライフスタイルに関わる部分なので、とやかく口を挟むつもりはない。
SONYブランドが好きならそれを買えばいいし、同様に、iPodが好きならそれを選択すればいい。
とにかく、身につけて恥ずかしいと思うような製品は選択せず、気に入った製品を購入して頂ければそれでいいと思います。

10.第3の選択肢
第3の選択肢として、MP3再生機能つきポータブルCDプレーヤーを購入してしまうという手段がある。
CDプレーヤーなので携帯性や読み出し速度においてはMP3プレーヤーに劣るものの、比較的稼働時間が長く、CD-RWメディアの再生に対応し、700MBのデータ容量を持つMP3プレーヤーが安価に手に入ると言っても過言ではない。
しかもディスクは交換出来るので、考えようによっては大容量のデータを持ち運ぶ事も可能である。
最近ではiPodやポータブルMDプレーヤーなどに押され市場から姿を消すかに思われたCDプレーヤーだが、MP3機能が搭載され、製品としても長年メーカーによって培われた技術が詰め込まれたCDプレーヤーを一つの選択肢として検討してみてはいかがだろうか。

最後に
一応ここまでMP3プレーヤーの購入に際しポイントになると思われる項目について挙げてみました。
MP3プレーヤーの購入をご検討されている方のご参考にして頂ければ幸いです。
しかし、ここで書かれてある内容に関しては、あくまで私が「こうなんじゃないかなあ」という予想のもとに書いているだけですので、思い込みや事実と異なる事も沢山あると考えます。
内容について、不備や誤りやお気づきの点などございましたら、ぜひComment欄にご指摘の程、よろしくお願いいたします。

参考にしたウェブサイト
AnonymousRiver Site

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2005年 04月 30日 *
MP3って最近よく聞くけど何のこと?という方のために説明しておくと、MP3は音声圧縮の方式を指している。
今日はオーディオプレーヤーについて回想したい。

カセットの代わりに音楽CDが登場した事は、日常音楽を聴く人間にとって衝撃的な出来事だった。
これまでと比べ物にならない程音質が向上し、曲の頭出しが瞬時に出来たりプログラム再生出来るなど、操作性も格段に向上した。

1枚のCDには最大約74分収録可能で、もともとベートーベンの第九が収まるようにと作られた規格だったが、アーティストのアルバムを聴くには充分な長さだった。
音楽CDが登場した1982年以降、CDプレーヤーは一般家庭に普及するようになる。
しかし、好きな曲をまとめて聴くためにはCDからカセットに録音・編集しなければならず、カセットデッキの活躍はまだ続いていた。

音楽CDの登場から約10年後の1993年、SONYがMDを発売。
これまでCDの録音はカセットに頼るしかなかったが、MDの登場によって録音媒体はカセットテープからMDへと移り変わっていく。
MDデッキ発売当初は値段が高く、規格を提唱したのがSONYという事もあって、購入者の不安や戸惑いもあったが、音楽CDをデジタル録音出来るメリットやCDと同じ感覚で曲の頭出しが出来る便利さを受け継いだ事もあって、徐々に普及していった。

MDの売りの一つは、デジタル録音が可能で経年劣化にも強く長期保存に対応している事だが、MDの記憶容量は約140MBである。
CD1枚の容量は約650MBだから、MDの容量はCDの約1/5なのにも拘らず、再生時間は74分と同じ長さである。
という事はつまり、MDは録音時にCDの音楽を圧縮して記録していると言える。
しかし、多くのMD利用者はこの事を意識せず使用していたし、音質はほとんど変わらなかったから意識する必要もなかった。
むしろMDカセットがCDよりもサイズが小さくなった事による恩恵の方が大きかった。
ポータブルCDプレーヤーはポケットに入らないし鞄に入れてもかさばるのに対し、MDプレーヤーは胸ポケットにも収まる程度の大きさだった。
この事は、普段音楽を持ち歩く人間にとっては重要なポイントだった。

1990年代後半、CD-Rドライブが普及し始める。
以前は高価だったCDの複製が、パソコンと数万円のCD-Rドライブの購入で可能になったのだ。
CD-Rメディア製造メーカーとしては、太陽誘電やTDKが良質とされていたが、当時は使用に耐えない粗悪メディアも平気で販売されていた。
(海外産はもちろん、PioneerやDENONもひどかった)
CD-Rの登場により、CDに好きな曲を録音する事が可能となったが、MDとは違い繰り返し録音する事が出来なかった。
(CD-RWは繰り返し記録出来るが、当時ほとんどの音楽CDプレーヤーで再生不可だった)
また前述のように、MDよりも持ち運びが不便だったため、CD-RはあくまでレンタルCDや友達から借りたCDの複製のために使われる事が多かった。

これとほぼ同時期、パソコンによるインターネットが普及し始める。
研究機関や企業や個人のホームページ開設が相次ぎ、必要な情報は簡単に得られ、生活はより便利になったが、同時に様々な弊害も生まれた。
その一つがwarez問題である。
インターネットには不特定多数の人間が同時に接続可能なため、企業が販売するパソコン用アプリケーションデータやゲームソフトがひとたびサイトにアップロードされてしまうと、誰もがそのデータにアクセスしてダウンロード可能な状態となる。
warezに使用されるサイトは海外の無料ホームページスペースを利用するものがほとんどだったが、アップロードされたファイルには多数のアクセスが集中し、サーバの負荷が高まるため、管理者はそれを見つけ次第即刻削除した。
しかし、その監視の目をくぐり抜けるために、ファイルを分割・偽装する者が後を絶たず、ファイルをアップロードしては閉鎖という、いたちごっこの状態が繰り返されていた。

誰かがHPスペースにファイルをアップロードし、不特定多数の人間がそれをダウンロードする方式のwarezは、ファイル交換方式へとシフトしていく。
かつてのwarez方式では違法なファイルをアップロードした者のメリットはほとんどない。
強いて言えば、逮捕されるリスクを背負うだけだ。
始めはインターネットの中で作り出された小組織という目新しさも手伝ってか、「功労者」も確かに存在していた。
しかし、一時盛り上がりを見せたwarezは「ただ乗り」の群れだけが溢れた結果となり、徐々に下火となっていった。
一方、ファイル交換方式では、特定の誰かがファイルをアップロードするのではなく、ファイルを所持する者同士が互いの持つファイルを交換し合う事で成り立っている。
簡単に言えば、企業が経済活動を行うよりも前の時代に見られた物々交換のようなものである。
物々交換では双方が利益を享受出来、どちらか一方が損をするという事はない。
そのためNapsterやWinMXと呼ばれるソフトを利用したファイル交換は、インターネット利用者の間で爆発的な広がりを見せていった。

この1990年代後半のwarezからファイル交換へシフトする流れの中で、交換されたファイルはアプリケーションやゲームだけではなく、音楽CDも例外ではなかった。
CDに記録されているデータはデジタルデータであるため、容易にパソコンに取り込む事が出来るからだ。
しかし、音楽ファイルを交換するのには課題があった。
音楽ファイルの容量がインターネットで扱うデータ量としては大きかった事である。
そこで注目を浴びたのが音声圧縮技術だった。

Microsoftが提唱するWMAなどと並び、MP3は音声圧縮方式の一つで、その名称がそのまま拡張子にもなっている。
MP3はMDとは違い特定の企業が採用している圧縮方式ではなく、誰もが開発可能なオープンな圧縮技術であるため、より優れた圧縮方式が次々に発表されていった。
実際、データ量を1/10に圧縮したMP3ファイルを元の音源と聞き比べてみると、ほとんど区別がつかない。
結果、NapsterやWinMXなどでやり取りされる音楽ファイルは、楽曲をMP3に圧縮したものが主流を占めるに至った。

インターネットを介したファイル交換の盛況ぶりは、ソフトウェア会社やレコード会社を震撼させるのに充分な出来事だった。
時を同じくして、CDの売れ行きが減少傾向を示し始めた音楽業界に限って言えば、レコード会社はファイルの交換が自分達の利益を圧迫し、強いてはアーティストの音楽活動をも阻害していると主張、ファイル交換の違法性とその行為の根絶を求めた。
しかし、CDの売り上げ減少の原因は、CMや映画や音楽番組などとタイアップしてヒット曲を量産するという、お決まりのビジネスモデルが崩れたからだと考えられなくもなく、結局、CDの売り上げ減少の直接の因果関係がファイル交換によるものかについては諸説あり、まだあまりよくわかっていない。

ファイル交換によって得たMP3形式の音楽ファイルは、Windows Media Player等でパソコン上で再生する事が出来る。
また、圧縮したMP3ファイルを再び音楽CDで使われる形式に変換すれば、CDプレーヤー上でも再生可能である。
しかし、集めたMP3ファイルをパソコン上で聴くだけならいいが、ポータブルオーディオプレーヤーで聴く場合には、かなりの手間を必要とした。
CDプレーヤーで聞く場合には前述の通り、MP3をCDの形式に変換し、CD-Rに焼き付けなければならない。
MDプレーヤーで聞く場合には、そこから更に、MDに録音するという手順が一つ増える。
そこで登場したのが、MP3ファイルをそのまま再生出来る、MP3プレーヤーだった。

MP3プレーヤーについては詳しい説明は不要だろう。
CreativeやRioやiRiverといった海外メーカーだけでなく、かつてポータブルCDプレーヤーを販売していたSONYやPanasonicもMP3プレーヤーの発売に名乗りを上げた。
また、Apple社がiPodを世に出した事はあまりにも有名である。

次回はポータブル型MP3プレーヤーの比較のポイントについて書きたい。
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