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世田谷一家殺人事件
2008年 12月 26日 *
これからどうやって生きていこうと考えるものの答えは出てこない。
そろそろ企業も正月休みに入るだろうから、自分もそれに合わせるか(笑)ということで何もしていない。
何をして時間を潰そうかと思案し、こんな本を読んでみた。

世田谷一家殺人事件~侵入者たちの告白

不景気で真っ先に思い浮かべるのは倒産・リストラだが、今後犯罪件数も増えていくと思われる。
この本では今から約8年前である2000年12月30日に起こった世田谷一家殺人事件の犯人像に迫っている。
ただ内容はドラマ仕立てで進むので、「奇跡体験アンビリバボー」 のイメージ映像のような安っぽさがにじみ出てしまっている。
ノンフィクションならノンフィクションで、事実をレポート形式で時系列や章ごとにまとめて貰った方が効果的だ。
これだけの事件なら、事実だけ並べただけでも読者はリアリティを感じられるだろうし、その方がわかりやすいはずだ。
2時間程度でサクッと読めてしまうが、読んだ後で考えてみると幾つか疑問点が出てくる。
物語の中ではクリミナル・グループのネットワークはすごい! とか、事前に入念な準備をして犯行に及んでいることが語られているのだが、でも実際は7千円しか盗めなかったり戦利品が見当たらなかったり、その上複数の殺人を犯している。
誰だって、殺人で捕まって何年も刑務所の中で無駄に過ごしたくはない。
だから通常、盗みが目的なら殺人は極力避ける。
本の中で「クリミナル・グループは金のみで人と人が繋がっている」と作者が言うものだから、読者としては人を殺して多額の報酬を得る犯罪集団があるのかと勘違いしてしまうが、お目当てのブツは見つからないわ、無意味に人殺しはするわで、結局やっていることはプロとは程遠い、むしろ素人に近いのではないのか。
それでいてクリミナル・グループは高級車? に乗っているらしいのだから訳がわからない。
そのお金は一体どこから出てきたのでしょう。
実は意外と真面目に働いて稼いでたりして…
いや、安っぽいドラマにそこまでリアリティを求めるのが無粋ってものかもしれません。
by nochoice1 | 2008-12-26 22:00 *
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The Original by Sun&Moon