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出口見えず…
2010年 04月 29日 *
ここに書く理由の一つは、次のような不安を持っているからかもしれない。

自分の記憶に自信が持てない。

他の人が聞いたら笑ってしまうような、また、おかしな人だと思われて当然だろう。
自分でもなぜかわからないけど、1日の時間は「思い出す」という行為で大部分が占められていて、それ以外の事はほとんどしていない。
たとえば今までやったことのない新しいことに挑戦してみるとか、食べたいものを食べるだとか、行きたいところに行ってみたりとか。
そういう休日を過ごせたらいいなとは思うけど、僕の選択肢にはそれが無い。
「思い出す」のコマンドが一つ与えられているだけ。
具体的には、過去の出来事を思い返し、それが本当に起きた出来事なのか、自分の勘違いや捏造の記憶ではないかを検証する。
この検証も「思い出す」行為に含めるなら、僕は1日中思い出すことしかしていない。
冗談のような話だ。

勘違いや思い違いは誰にでもあることかもしれない。
でも僕にはそれが不安だ。
みんなが知らないようなことなら勘違いしても構わないけど、誰もが知っている常識的なことを勘違いしてしまいそうで。
たとえば地球は丸いとか、そういうレベルの。
自分だけ地球は平たいと勘違いして日々人と接すれば、根本的な前提の部分で話が噛み合わなくなってしまう。
それが恐い。
地球が丸いのは誰もが知っている。
でも、僕は実際この目で見たわけじゃない。
そう学校で教えられて、あるいはまず世間の常識としてあって、それを当たり前のものとして受け容れている自分がいる。
そういう意味では丸くなくたって、三角だって四角だってどうでも良かったのだ。
記憶はいつの間にか自分の都合のいいように書き換えられてしまう。

そういう訳で、僕は空いている時間があると、なぜ地球は丸いのか考える。
自分の記憶が正しいのかを検証するために。

地球が丸いっていうのは例え話だ。
例えばパチンコ玉を落とし、落下した玉は予め用意した籠に入るようになっているとする。
籠には左から1,2,3,4,5の名前をつける。

100429.jpg

確率的にはこうなる。
1の籠に玉が入る確率は1/16
2の籠に玉が入る確率は4/16
3の籠に玉が入る確率は6/16
4の籠に玉が入る確率は4/16
5の籠に玉が入る確率は1/16

実際に玉を落としてみよう。
玉は計4回釘に衝突し、2の籠に入った。
そこで問題。
玉が2の籠に入ったのはなぜか。

回答1:玉を落とした際の力加減でそうなった。
玉が籠に入るのは物理運動である。
ならば、玉を落とした際の微妙な回転や力加減によって最終的に籠2に入ったと考えられる。

回答1に対する反論:それができるなら毎回玉を落とすたびに2の籠に入れることが可能となる。
つまり、再現性がある時点で確率は否定されてしまう。(ブラウン運動の存在だけでなく、確率そのものの否定だ…)

回答1が有効にならないようにこうしよう。
追加条件:玉は釘と衝突した際に右か左のどちらかに行き、その確率はそれぞれ1/2とする。

すると次の回答としてはこうなる。
回答2:確率4/16の事象が起こった。
4/16=25%
それ程珍しい事象とは言えない。

ではこれならどうだろう。
パチンコ玉を8回落とし、その玉が全て2の籠に入ったとしたら。
確率は4/16の8乗となり、万に一つもない計算になる。
この時も回答2のように、「万に一つもない事象が起こった」と片づけてしまっていいのだろうか。

もし、実は自分たちが知らないだけで、籠2に入れる条件・能力が存在するとしたら。
もちろんそんなものが存在すれば、確率の壁はいとも簡単に乗り越えることが可能となり、今までの常識が覆る。
そんな未知の話は聞いたこともないが、見たことがないからといって存在しないとは言い切れない。

少なくとも物事には2つの見方ができる。
例えば目の前のパソコンが壊れたとしよう。
原因はHDDの故障かもしれないし、落雷で壊れたのかもしれないし、CPUファンが回らなくて壊れたのかもしれない。
それは別の視点で見れば、何万台か生産されたパソコンのうちの、ある一定の確率で発生する事象に過ぎない。
物理的な見方もできるし、確率的な見方もできる。
なんだかとりとめのない話になってしまった…。
by nochoice1 | 2010-04-29 23:25 *
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