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眠っている記憶
2013年 01月 15日 *
ときどき思う。
自分は本当に物を見ているのか。
本当に音を聞いているのか。
単にぼーっとしている時には外部の音は耳に入ってこないし、景色も目に映らない。
それは聞いていない、何も見ていないのと同じ。

夢についてWikiにはこう書かれてある。
現代の神経生理学的研究では、「夢というのは、主としてレム睡眠の時に出現するとされ、睡眠中は感覚遮断に近い状態でありながら、大脳皮質や(記憶に関係のある)辺縁系の活動水準が覚醒時にほぼ近い水準にあるために、外的あるいは内的な刺激と関連する興奮によって脳の記憶貯蔵庫から過去の記憶映像が再生されつつ、記憶映像に合致する夢のストーリーをつくってゆく」と考えられている。
これによると夢は、誰かが無から創造したものでなく、基本的には「過去に見た映像」が断片的に展開されるものだ。
それを第三者として見ると、無秩序に感じたり、時には物語のように感じたりする。

そうであるなら、脳に刻まれている記憶は、自分の想像した以上に情報量が多いことになる。
思い出そうとして思い出せない記憶も、本当は脳のどこかに保存されており、たまたま保存場所を辿れていないだけなのだろうか。
とにかく夢に出てくる映像が自分にとっては初めて見たもののように新鮮で、誰かが作成しているのではないかという気がしてくる。

また夢の中で普段は感じることのないような感覚を抱くことがよくある。
例えば、何かを食べておいしいと感じたり、何かを見てかわいいと思ったり。
自分は普段そういう感情を持たない人間だが、おそらく普段の脳はそういう感情は眠っていて、寝ている最中に眠っている部分が活発化するということだろうか。
ということは、自分が「起きている」と自覚している時であっても、どこかで「眠っている」ということか。

果たして自分は音を本当に聞いているのか。

僕がなぜ音質加工系のオーディオインターフェースを嫌っているかというと、聞こえない音が出てくるからだ。
耳のいい人はそれでいいかもしれないけど、素人にとっては音が聞こえるのと聞こえないのとでは天地の差がある。
よって、音を加工するオーディオインターフェースで聞いたとしても、本当に聞いたことにはならない。

先日SRC2496使用時に再生プレーヤーソフト側で音量を下げるということを書いたが、実はヘッドフォンの手前に音量調節付きの延長コードを経由させて、ハードウェア的に音量を下げた方がいいような気がしてきた。
もともとソフト側で音量を下げることには抵抗があった。
音質が変に劣化するような気がして。

音を忠実に再生できる機材は貴重だ。
あとは自分の聞きやすいように加工次第でどうにもなるから。
だが元の音が劣化した状態では手がつけられない。

音楽が絵画と違う点は、時間的な展開を伴う点にある。
それゆえ絵画が空間芸術と言われるのに対し、音楽は時間芸術と言われる。

トランス系の曲の流れはだいたい決まっているが、プログレッシブ系は結構自由に展開するらしい。
大まかに言うと、

1.ためてためて
2.静かになって
3.一気に放出

みたいな流れはトランス系によく見られる。
ただ3.の部分で何を持ってくるかは曲によって異なり、そこでの意外性を感じるのがトランスの楽しみ方の一つだと思う。
by nochoice1 | 2013-01-15 02:24 *
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