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AT-HA26D使用感
2014年 11月 11日 *
AT-HA26D購入直後の音がおかしかったのは、ヘッドフォンのエージングが足りなかったからだと思う。
AK4396を採用しておきながら、音があそこまでおかしくなるのは理論的にやはりおかしかったのだ。

先日も書いたようにDACを変更するとヘッドフォンのエージングがもう一度やり直しになる場合がある。
「場合がある」というのは、全てのケースがそうとは限らない。
だが普段スマホやiPodやウォークマンで聴いていて、いきなりヘッドフォンアンプを通すと再度エージングが必要になる。
おそらく出力レベルが違うのだと思う。

これは2014年の中で個人的に印象に残る発見だった。
例えばこの事実は、中古楽器において前の所有者の癖が音に現れる現象と似ている。
同じ機種のヘッドフォンであっても経由するDACが異れば音色の傾向が変化する。
野球のグローブだって最初は固くて使いづらいけど、徐々に手にフィットしていく。
ヘッドフォンにもそうした過程が存在するのではないか。
音を鳴らしていくうちに徐々にDACにフィットしていくようになる。
大げさに言えば、ヘッドフォンにも使用者の個性が現れるということだ。

そういう訳で、現在はAT-HA26Dを使って音楽を聴いている。
AT-HA26DとまともなヘッドフォンとそれにASIO再生環境があれば、音質面はある程度の及第点に到達すると感じる。
ここまで来ればよほどの事がない限り、音に対する不満や致命的な欠陥は出ないのではないか。
自分自身、現在はこの環境で満足してしまって、これ以上機材にお金をかけようとは思わなくなってしまった。

自分が普段使用しているヘッドフォンはDENONのAH-D501なのだが、今ではもうとっくに生産終了になっている。
後継はAH-D510という機種なのだが、低音の鳴り方が明らかにオーバーな表現になっており、買うのを躊躇っている。
後継機種のくせに音の傾向が異なるのであれば、他社で良さそうな機種を探した方が得策である。
まあAH-D501に関しては、既に数台確保しているので今使っているのが壊れたとしても当面困ることはない。
by nochoice1 | 2014-11-11 12:38 *
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