花粉症患者がある一定の花粉の摂取量を超えた途端に発症するように。
或いは、ある一定の花粉の摂取量を超えないと発症しないように。
その時は突然襲って来る。
時間をかけて積み上げてきた積木が突然、がらがらと崩れ落ちるように。
昔は別人格が出現したのだと勘違いしていた。
毎回試験の時いい点数を取ってくれた。
本当は、ストレス下に置かれた自分が性格を変え、物事を効率的に処理していただけだった。
スイッチが入った時は、自分がヒーローになったように思えて誇らしい気分になるが、その状態はそう長くは続かない。
しばらくすると、また元の自分に戻ってしまう。
何でも上手くこなす彼と、何をやっても駄目な僕。
どちらも良いところを持っており、悪い部分も持っている。
2人の良いところだけを持てればいいが、なかなか難しい。
物事に光と影があるように、絶望の淵に希望が浮かぶように、性格の良い面・悪い面は、お互いがお互いを支え合う表裏一体の関係なのかもしれない。
だからといって(自分にいい部分があるからといって)怠けていいという事ではないが、かといって自分を必要以上に卑下する事はない。
誰もがいい部分を持っている。