人気ブログランキング | 話題のタグを見る
Top
ヘッドフォン
2018年 02月 08日 *
曲の評価は音質が8割という記事を見て、納得してしまう自分がいる。
どんなに他の部分をがんばっても、ヘッドフォン(或いはスピーカー)と体調がほぼ全てを左右するといっても過言ではない。
ASIOとかDACとかオペアンプとか、ほんの些細な問題に過ぎないと思う。
どんなに年を重ねても結局は20代前半に出会ったものや、直感的に感じたものから変わっていない。
10年以上経っても全く進歩していないのは悲しいことだけど、変わらないものは変わらない。
自分に合ったヘッドフォンで聞くのと聞かないのとでは前提条件がまるで違ってくる。

HD206には密閉型にありがちな音のこもりがない。
こもらないように計算して音を削ぎ落としているのかもしれない。
人間の耳には知覚する帯域に一定の幅がある。
人の発する声を識別するだけの能力が備わっている。
ギターやピアノやバイオリン等の非整数倍音を持つ帯域の音もかなりよく聞こえる。
だいたいピアノを1音弾いただけで非整数倍音を持つのにもかかわらず、その響きを不協和音とちゃんと区別できる時点でかなり精巧に出来ていると思う。
要するにHD206がやっていることは、人間の耳が特に注意して聞ける帯域の中心部分は残して後の部分は削っているのかもしれない。
そうすることで音がこもるのを防いでいるのではないかと。
重要な帯域は削っていないから、破綻することは少ない。
むしろJ-POPなどはより聞きやすくなるかもしれない。

ただ破綻のない音を聞きたいなら、ハードではなくソフトでコントロールするべきではないかと。
精神的に音楽を聞けない状態の時はそれなりの曲を選んだり、極端な話、何も聞かなければいい。
それでも何も鳴っていないと落ち着かない時は秒針の音を遠くで片耳で聞いていればいい。
本人にはそれを選択する自由が与えられている。

HD206はある程度ツボを抑えていて、音の特徴を捉えることは出来ているけど。
音はなんていうか、生きていて、作者の心がこめられていて、そうしたものを再生するのがいいハードなのではないかと思う。
by nochoice1 | 2018-02-08 03:09 *
<< バイク・冬 ページトップ ハード音源との連携 >>
The Original by Sun&Moon