今、その人が50万円持っていて、毎年50万円ずつ貯金したとすると、1年後には総貯蓄額は100万円、2年後には150万円となります。
30年後には1550万円になります。
また、最初に持っていた50万円を、複利で年間8%の利息がつく金融商品に預けたとすると、30年後には約500万円となります。
年後 貯金 利率 複利(8%)
0 500 1.00 500
1 1,000 1.08 540
2 1,500 1.17 583
3 2,000 1.26 630
4 2,500 1.36 680
5 3,000 1.47 735
6 3,500 1.59 793
7 4,000 1.71 857
8 4,500 1.85 925
9 5,000 2.00 1,000
10 5,500 2.16 1,079
11 6,000 2.33 1,166
12 6,500 2.52 1,259
13 7,000 2.72 1,360
14 7,500 2.94 1,469
15 8,000 3.17 1,586
16 8,500 3.43 1,713
17 9,000 3.70 1,850
18 9,500 4.00 1,998
19 10,000 4.32 2,158
20 10,500 4.66 2,330
21 11,000 5.03 2,517
22 11,500 5.44 2,718
23 12,000 5.87 2,936
24 12,500 6.34 3,171
25 13,000 6.85 3,424
26 13,500 7.40 3,698
27 14,000 7.99 3,994
28 14,500 8.63 4,314
29 15,000 9.32 4,659
30 15,500 10.06 5,031
また、最初の1年は50万円の貯金をし、残りの29年は複利8%の金融商品に預けたとすると、30年後には約930万円となります。
同様にして、最初の何年かを50万円ずつ貯金し、その後貯金するのをやめて、残りの年数を複利8%の金融商品に預けるとすると、何年後に複利に切り替えるのが一番得でしょうか。
年後 貯金 複利に乗り換え
1 1,000 5,031
2 1,500 9,317
3 2,000 12,941
4 2,500 15,976
5 3,000 18,491
6 3,500 20,545
7 4,000 22,194
8 4,500 23,486
9 5,000 24,464
10 5,500 25,169
11 6,000 25,635
12 6,500 25,894
13 7,000 25,974 ☆
14 7,500 25,900
15 8,000 25,695
16 8,500 25,377
17 9,000 24,966
18 9,500 24,477
19 10,000 23,923
20 10,500 23,316
21 11,000 22,669
22 11,500 21,989
23 12,000 21,286
24 12,500 20,566
25 13,000 19,836
26 13,500 19,101
27 14,000 18,367
28 14,500 17,636
29 15,000 16,913
30 15,500 16,200
13年後に貯金をやめて複利に切り替えるのが一番お得です。
これをグラフにしたものが下図になります。
上の赤線は30年後に得られるお金の最大値であり、下の赤線は30年貯金した金額と約4年後に8%複利に切り替えた場合に得られる金額が同額である事を示しています。
また、色々試してみるとわかるのですが、複利の利率が8%よりも高ければ、13年後より早く複利に切り替えた方が得となります。
グラフから分かるように、複利は年数が経つと効果を発揮します。
そのため、複利に預けるならなるべく早くから始めた方がいいのです。
しかし、いくら早くといっても預ける金額が余りに少額ですと後で貰える金額も少なくなってしまいます。
また、今回は何年か後に定額による貯金をやめて複利に預けるシミュレーションを行いましたが、貯金をやめずに複利と同時並行して続けた方が最終的にお得になるのは言うまでもない事を付け加えておきます。
さてここまで来ると、次のような疑問が浮かぶと思います。
そもそも、複利8%のような金融商品など存在するのか?
その答はもう少し後で書くことにします。