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気力
2005年 10月 10日 *
興味を持てた事や一生懸命になれた事、その原動力となっていたのは、とにかく理由なんてないけどすごいと思えたから。

今は色を失ってしまった景色を眺めているような。
全てが無意味に思える。

試しに笑ってみた。
少し幸せな気持ちになれた。

人は死ぬ前に遺書を書くそうだが、もし自殺を前にした人間であれば遺書を書かないだろう。
未来に対して一切の希望が持てなくなった者に、自分の思いを言葉にして文章を綴る気力はない。
最近インターネットで遺書を残すサービスがあるらしいが、そもそも自殺する人間は遺書をPCやワープロを使ってまで書かない。
紙と鉛筆が基本。

世の中と繋がりを持たない人間は生きていると定義出来るのか。

人は本来、本業を持っている。
学生なら勉強が本業、社会人なら働いて生活する事が本業だ。
そこには他者との繋がりがあり、また新しい発見があり、その中で自分の位置や存在意義を確認する過程がある。
しかし利便性を追求した時代において、一人で孤独に生きる事が可能になったとしたら。
この世に起こる出来事など、まるで無意味に思えて来るに違いない。

自分が求めるのは楽しいが、求められるのは楽しくない。

時代や社会や集合体は、意識的にも無意識的にも人に何かを求める。
自分がその要求に背いた時、世の中は自分に存在意義を与えないが、世の中に自分を合わせた時点で、自分は自身の存在意義を認める事が出来ない。

わがままなのかもしれない。

この前、久しぶりに会った先輩が僕に言った。
「お前は無気力だ」

その通り。僕は無気力です。
いっその事自分の存在を消し去って、風になりたいと思っていた位です。
風はどこまで行っても自由です。

もし自分の事を分かってあげて、解放させてあげたら、それでもまた自由になれるのでしょうか。
by nochoice1 | 2005-10-10 01:33 *
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